コラム

 公開日: 2013-10-22 

ご存知ですか?有期労働契約から無期労働契約へ!無期転換申込権が法定化されました。

今回のコラムも前回に引き続き、
労働契約関係についてお話したいと思います。

平成25年4月1日施行の労働契約法の改正により、
「有期労働契約の期間の定めのない労働契約への転換」の仕組み、
すなわち「無期転換申込権」が法定化されました。

この「無期転換申込権」は、
 労働契約が1回以上更新され、
      かつ、
 通算契約期間が5年を超えている場合に発生し、
労働者が使用者に、期間の定めのない(無期)労働契約への転換を
申込むことができる権利です。

そして、この申込みがなされると、
使用者の意思に関係なく、当該申込みを承諾したものとみなされます。

つまり、使用者は申込みを拒絶できず、
強制的に有期から無期へ労働契約が変更されてしまうことになります。

例えば、
3年更新の有期労働契約の場合、
契約を1回更新した時点で、
最初の契約期間3年と更新後の契約期間3年を合わせて、
通算契約期間が6年と、5年を超えることになり、
対象労働者に無期転換申込権が発生します。

したがって、
更新後の契約期間が満了する日までの間(4年目の初日から6年経過日まで)に、
対象労働者から、契約転換の申し込みがなされると、
更新後の契約期間満了日の翌日(7年目の初日)から、
強制的に無期労働契約が成立することになります。

なお、別段の定めがなければ、
契約期間以外の労働条件については、従前の契約と同様のものとなります。

また、今回の労働契約法の改正では、
「有期労働契約の雇止め法理の法定化」も併せて実施されたため、
今まで以上に、有期労働契約者の雇止め(契約終了)が認められないケースが
増えると思われます。

これらの法改正により、
雇用している有期労働契約者との契約を有効に終了することができずに、
無期転換申込権を行使されるというケースも発生してくると思われます。

したがって事業者の方は、
既に雇用中の有期労働契約者との契約更新や更新条件の見直しなどを実施するとともに、
今後の有期労働契約者の新規採用に際しても、より一層の慎重な判断が必要となるでしょう。

また、有期労働契約者として勤務中の方は、
ご自身の通算契約期間を把握したうえで、
より安定した無期労働契約への転換を検討してみてはいかがでしょうか?

※通算対象となるのはH25.4.1以後の日を契約期間の初日とする期間の定めのある労働契約です。

この記事を書いたプロ

行政書士藤原法務事務所 [ホームページ]

行政書士 藤原剛

長崎県長崎県諫早市天満町28-5 [地図]
TEL:0957-22-5751

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

11
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
プロへのみんなの声

全ての評価・評判を見る>>

 
このプロの紹介記事
豊富な人生経験を活かした、柔軟で明確な仕事ぶりが魅力の藤原剛プロ。

法律家として地域、日本の未来を応援。現状をさらに向上させるための挑戦(1/3)

 昨年「藤原法務事務所」を立ち上げた藤原剛さん。フィナンシャル・プランナー(FP)の資格も持つ藤原さんですが、実はその他にも多彩な肩書きや経歴を持ち、多方面で活躍してきました。MACオペレータや自動車整備士を経て、カフェの経営や会計事務所で...

藤原剛プロに相談してみよう!

長崎文化放送 マイベストプロ

会社名 : 行政書士藤原法務事務所
住所 : 長崎県長崎県諫早市天満町28-5 [地図]
TEL : 0957-22-5751

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0957-22-5751

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

藤原剛(ふじわらつよし)

行政書士藤原法務事務所

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
このプロへのみんなの声
T.S
  • 40代/男性 
  • 参考になった数(1

このプロへの声をもっと見る

プロのおすすめコラム
社長、うっかり損していませんか?!-役員報酬と在職老齢年金について考える①-

 今回と次回の2回に分けて、社労士とFPの視点から「在職老齢年金」について一緒に考えてみたいと思います。...

[ 年金 ]

社長、うっかり損していませんか?!-役員報酬と在職老齢年金について考える②-

 前回は、会社従業員であるAさんのケースについて、給与および賞与の額と在職老齢年金の額の関係についてみてき...

[ 年金 ]

株式会社設立時の定款作成のポイント-①目的編

 以前のコラムで株式会社設立の流れを簡単にご説明しましたので、これから数回にかけて、株式会社設立時の第1ス...

[ 起業・会社設立 ]

 入管手続きの実務事例のご紹介-留学から人文知識・国際業務への在留資格変更-

 今回のコラムでは、実際に当事務所でご依頼をうけた入管手続きの実務事例をご紹介したいと思います。 まず...

[ 外国人関係手続 ]

社会保険料の会社負担分を軽減して、法定福利費を削減しよう!

事業を経営されている皆様の中には、社会保険料の会社負担によって、人件費のなかでも給与についで高額になりやす...

[ 社会保険料の節約 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ